2002年12月13日(金)22:45

シュレーダー首相は欧州連合の深化を勧告

コペンハーゲン(AP)

EU首脳会議における10ヶ国の新規加盟国受け入れの決定を受けて、ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は欧州連合の深化を勧告した。首相は金曜日の晩、コペンハーゲン首脳会議の閉幕にあたり、「拡大後の欧州は政治的に機能するものでなければならない」。次の大きな課題は、EU諸機構の改革を検討するEU将来像会議が成功裡にその任務を完了することである、と語った。

シュレーダー首相は拡大の決定を「欧州にとって偉大な一日」と評し、「ともにその実現に尽力させていただいたことは政治生活における大きな経験」であると述べた。首相は、10月にブリュッセルでEU各国首脳が決定した拡大予算案がそれほど大きな増額を迫られなかったことに満足の意を表した。

コペンハーゲン首脳会議の交渉では、拡大の財政援助が404,2億ユーロから408億ユーロへと増額された。とりわけポーランド、ハンガリー、チェコが粘り強い交渉を行って予算の上積みを要求し、ようやく妥協に至った。ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相は、ポーランドとEU議長との仲介においてシュレーダー首相が重要な役割を果たしたと称賛した。

シュレーダー首相も、トルコ指導部がEU加盟展望に関するEU各国首脳の提案と「和解」したことを歓迎した。当初EU各国首脳は加盟交渉開始の具体的期日の明言を拒み、トルコが加盟基準を満たしたかを2004年末に審査し、しかるのちに欧州理事会が交渉開始を決定すると確約するに留めた。しかし、この案に対するトルコの反発を受けて、加盟基準を満たしたと判断した場合は「いささかの遅滞もなく」交渉を開始すると約束した。トルコに「置いてきぼりにされたわけではないとの感覚」を与えたのだとシュレーダー首相は強調した。

原題:Schroeder mahnt Vertiefung der Europaeischen Union an




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